3月11日のこと

記録の意味で日記書きます。

3月11日、私は一晩家に帰れないくらいでした。
東京のオフィスにいて、大きく揺れて、これは大きいから念のためってことで近くの公園に避難して。
「いや～人生最大の揺れでしたよ～こわい～」とかって同僚としゃべってたら、そのうち日本最大の揺れだったという情報が流れてきて、事態の大きさを少しずつ認識し始めました。
オフィスに戻って、5時くらいに、帰れる人は帰ってよし、ってことになったけど、私の帰宅経路の交通手段はすべて使えないことが判明。
可能な人の中には歩いて帰る決断をする人が少しずつ出てきたけど、私の場合は、職場は埼玉県と隣接した東京の端、自宅は神奈川県横浜市。
歩いて帰ることはそもそも無理で、だったらオフィスにいたほうがどう考えても安全。
夜が長くなりそうだし、とりあえず腹ごしらえだ、と晩御飯を食べに、部全員で外へ。
営業を中止したスーパーや、あいててももう品物がなくなってきたコンビニ等が増えてきて、一夜をオフィスで過ごす覚悟をしててもだんだん不安になってきた。

牛丼屋、ファミレス、ラーメン屋、居酒屋。どこも似たような状況のお客さんでいっぱい。
入ったラーメン屋は、3人のスタッフでホールを回していて、そのうち二人が「実習生」という名札をしている。
かわいそうにたまたまこの日にあたっちゃったんだね・・・普段ならあり得ないお客さんの数に、それでも必死で対応してて、ほんと、お店あけててくれてあったかいごはん食べさせてくれるだけでありがたく、心から感謝。

オフィスにTVはなかったけど、ツイッターを見てUstでテレビが見れることを知り、パソコンでUstのNHKをずっと流して情報収集。
JR以外の私鉄は少しずつ動き出してきて、それをみて帰る人が少しずつ増えてきた。
私は、あいていたドラッグストアで、コンタクトの保存液とケースとかを購入し、もうオフィスに泊まる気満々。
そしたら、後輩の女の子が「夫が車で迎えに来てくれることになったんですが、送ります。いっしょに帰りませんか？」と声をかけてくれました。
その子のうちは小岩。
他に声をかけて、越谷の子とかも送るらしい。
私は、横浜。ちょっと前に帰宅したと連絡があった妹の家に行く気になってたから、その妹の家、目黒まで。
つまり、全然方向が違うのに、それでも声をかけてくれて送ってくれるとのこと！！
嬉しかったよ~~~。ありがとう！！！
結局、いろいろまわってたら越谷に着いたのが1時過ぎで、これから目黒に行くのは遠すぎるので、私は小岩の彼女の家に泊めてもらいました。
4時ごろ到着したその家がまた素敵で、、、ほんと、ありがたかった。

翌朝、9時ごろ小岩から横浜に出発。やっと動き出したJRは土曜の朝というのに電車はすし詰め。
昨日の帰宅難民の方や、この状況の中普段は休みでもお仕事に出かける人などでいっぱい。
電車は通常の３～５割しか動かず、速度もゆっくりで、横浜に帰りついたのは11時半くらいでした。

私にとっての3月11日は、こんな感じで一晩帰れないくらいでした。
なんとなく、私にとってこの3月11日は、これからなにをしよう？ということのほうに意味がある気がしています。
被災されている方々に対し何かできることはないか。自分に与えられている仕事の中でできることはないか。そして自分が、今後このような災害にあった場合に対して備えるべきことは何か。知っておくべきことは何か。家族との連絡手段はどうしておくのか。やっていいこと、やってはいけないことは何かを知らなくては。
3月11日は、起こったり見聞きしたことはすでに忘れられないけど、こういう意味で、決して忘れてはいけない、無駄にしてはいけない一日だ、と思っています。

コメント 1

その後、まさかのエネルギー不足問題！！近未来の危機に対するシュミレーションのようです。。。
by take (2011-03-17 22:49)